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初任務完了 [diary]

クジャク?ニワトリ?講師になって初めての任務。ヴァイオリンのクラスのコンサート。もうこの一週間は死ぬ思いで練習しまくりました。

というのも、コンサートがあるというのに、一週間前になっても、誰がどの曲を弾くという連絡が来ない。というか、教授もコンサート旅行で飛び回っていて、レッスンもないし、連絡もない。どーすりゃええんだと一人で焦りつつ、やっと5日前にかかってきた一人目の連絡、韓国人の20歳の女の子、ブラームス第二番のソナタAdur 一楽章を弾くらしい。この曲は10年前に、ウィーンフィル首席ヴァイオリニストと弾いたけど、あの時も急遽決まったお話で、二週間でどうにか弾ききった記憶が・・。

でもまぁ、一回弾いたことのある曲だし、大丈夫だろうと、翌日の夜に合わせの予定を入れた。そしたら、その二時間後、「私、間違えたことを言ったかもしれない。ADur じゃなくて、GDur」というSMS。調を間違えるなんて。。と呆れかえってしまったけれど、このGDurの第一番のソナタ「雨の歌」は、私が高校生の時からオイストラフのCDをずっと聴いて、憧れていた大好きな曲。まだ弾いたことなかったけど、とりあえずコンサートまでに時間もないし、翌日夜の予定はそのままに、次の日の朝5時半起きで、この曲を勉強しまくった。だって、この曲でレッスンしなくてはいけないんだもの・・。涙
朝からこの曲の事だけしか考えられず、ゾーリンゲンにレッスンに行く間も、常に楽譜を読み、CDも聴いて、空いている時間はこの曲をずっと練習した。そして、合わせ20分前に届いた一通のSMS。
「私はやっぱりADurの全楽章を弾くわ。ごめんなさい、色々変わってしまって。また後でね!:)」


なんだ、この最後のスマイルは???!!!

気が抜けたどころではない。私の一日の時間を返せーーー!!
彼女に問い詰めてみた。「なんなの?あなたはコンサートをあと5日にして、両方のソナタが常に弾ける状態なわけ??(怒りを隠せない)」
彼女は答える。「違うの。ADurは先学期弾いていた曲。私は春休みから昨日まで、ずっとGDurを練習してきたんだけど、昨日の夜教授から連絡があって、ADurを弾けと言われて。」
と、この説明を聞いたら、まぁ彼女も被害者な訳だけれど、だったら昨日の夜の段階で連絡できるでしょーと、ありえない事実に、戸惑いをまったく隠すことができない・・。そりゃ無理だ。
でもせっかくだから、テンポの確認だけでもと、とりあえず弾いてみる。いかん、難しい。それも、よりによって全楽章だなんて・・。号泣
このソナタがどれだけ難しいのか、彼女がわかっているかは定かではないけれど、とりあえず全楽章何とか通して、次回は練習できてからにしましょうと、終わりにした。そして彼女が楽器を片付けながらさらりと言った一言。



「でも、私まだコンサートで弾けるかどうかわからないんです。」



は?

どうやら、一回教授の前で弾いてみて、それで弾いてもいいというお言葉があれば、弾けるということらしく・・。



わたし、どうすりゃええねん。。

・・いかんいかん、これも仕事だ。。。と頭の中で言い聞かせながら、「じゃぁ、わかったら速攻連絡頂戴ね!」と引きつった笑顔。これが私の精一杯。もうこの後練習する気も失せました。

というか、コンサートで弾く学生みんながこういう状態でした。4日前になって、何を弾くから、いつ合わせできる?という連絡がどっさり来て、その曲がすさまじい。今回のコンサートのタイトルは「シューマン&彼の友人たち」。そこで、結局私が演奏しなくてはいけないようになったのが、

・ブラームス ソナタ第二番Op.100 ADur 第一楽章 (一楽章のみでほんと助かった)
・メンデルスゾーン ソナタ F Dur 第一楽章
・シューマン 民謡風の5つの小曲 Op.102 
・シューマン ソナタ第二番Op.121 全楽章

この大曲4曲、4日でやりましたわよ。
メンデルスゾーンと、シューマンの民謡風は新曲でしたが、何が最後まで大変だったかというと、やはり、ブラームスとシューマンの二番。
シューマンの二番を弾いた少年は、とっても良いヴァイオリニストなのですが、ギドン・クレーメル&マルタ・アルゲリッチのこの曲の録音を聴きすぎていて、修正しようと思ってもできない状態。あの録音が悪いとは言いませんが、これは若い子がやりがちな非常に危険な方法で(私も過去にやりました)、自分の音楽ではなく、ただの物まねになってしまうという状態。頭の中でこれが固まってしまうと、違う方向に持っていこうとしても、中々それがうまくいかないのです。

まぁ何はともあれ、コンサート前にまったく教授のレッスンを受けられていない状態だったことが、生徒はとても不安だったようですね。CDに助けを求めてしまうのも、理解できるような気がします。
・・だったら、早く私に連絡してきなよ・・。ほんと。

コンサート前の二日間は、合わせ、教授のレッスンに同行、他の生徒のレッスン、自分の練習、と朝から夜までずっと弾き通し・・。コンサート当日の20分前までこのような状態だったので、全ての曲が弾ききれるか、かなり不安だったのですが、まぁこういう状態を楽しめるようになったのか、舞台では最後まで集中して、彼らとのアンサンブルを楽しみました。

おかげでその日は、帰宅してから朝までの記憶がありません。笑

大変な任務だけれど、知らない曲を知れる喜び、前弾いた曲を、今また弾いてどのように変わっているのか、というのを自分で知れる喜びと、とてもやりがいのある仕事だと思います。がんばろう。
しかし、この4日で、どかーんと老けました。笑

写真は、忙しい私を癒してくれた、ゾーリンゲンのニワトリなのかクジャクなのかわからない子。
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春休み終了&コンサートのお知らせ [diary]

色がかわいいねえオランダは。ドイツに帰ってきて、すっかりこちらも春です。

毎年夏に日本に帰るので、春にこちらで旅行するのが恒例なのですが、今回は4年ぶりに日本に帰ってその時間もないかなぁと思っていたのですが、一泊二日で、片道二時間でいけるアムステルダムに友人とぱーっと行ってきました。近い近いと思って今まで行った事なかったのですが、往復5000円のチケットを見つけて飛びつきました。

美味しいものもたくさん食べて、美術館にも行けて、ドイツとはまた違う空気を堪能。撮った写真などは、また後日ご紹介しまーす。(写真→ 傾いたアパート。ここに住んでたら平衡感覚おかしくなりそう・・・。)


新学期にもなり、大学での講師のお仕事も始まりました。
まだ事務的な手続きばかりですが、来週早速本番もあるそう。
新居もぼちぼち見つかり、デュッセルドルフに引っ越すことにしました。ケルンとエッセンのちょうど中心にあり、移動も楽、そろそろ都会にでたくなった山猿です。毎日の山下りも、腰に負担をかけるというのもあるらしく・・。(言い訳)
ドイツに来た直後に住んでいたデュッセルドルフに、また舞い戻ります。楽しみ!


ところで、夏のコンサートのお知らせ!!
この間日本に帰ったのに、また日本?! 今年は日本に帰るのが多いなぁ。。
でも、とても興味深いコンサートになりそうです。

記念すべきクロスエア5周年!今年は、ロシアの民族楽器バラライカ奏者の北川翔さんをゲストに、そして各地でスペシャルゲストとの共演もあり、ソロ、デュオ、トリオだけでなくカルテットでのクロスエアも楽しめます。更に、5周年記念に、新進気鋭の作曲家が、私たち二人のために新曲も書いて下さります。皆様、ぜひお越しくださいませ!!


コンサートシリーズ Vol.5
CROSSAir 2010


ゲスト: 北川翔 - バラライカ

大田智美 - アコーディオン
富田珠里 - ピアノ

佐賀公演】
2010年8月24日(火)19:00~
佐賀市歴史民俗館

スペシャルゲスト:八谷和歌子(マリンバ)

【大阪公演】
2010年8月27日(金)19:00~
ムラマツリサイタルホール新大阪

スペシャルゲスト:北野裕孝(ヴァイオリン)

【東京公演】
2010年9月3日(金)19:00~
文京シビックホール 小ホール

スペシャルゲスト:Heidi Luosujärvi(アコーディオン)


詳細が決まり次第、またお知らせいたしますー!
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