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日本・デュッセルドルフ連帯コンサート 動画追加 [diary]



↓ 友人が教えてくれたWDRのリンクです。ここでもリハーサルの模様が少し見られます。
http://www.wdr.de/mediathek/html/regional/2011/03/26/lokalzeit-duesseldorf-symphoniker.xml

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3月26日、佐渡裕指揮による第九コンサート。

ものすごい場に居合わせた・・、という言葉しかありません。


会場はもちろん満席。
18日、整理券を配り始めて30分でトンハーレ側では完売(無料)。翌日に日本クラブで配られた300枚も、1時間以上並んでやっと取れたという話を聞きました。テレビカメラも多数、聴衆のほぼ半分は日本人でした。

演奏前に、デュッセルドルフ市長と、デュッセルドルフ日本国総領事のお二人がご挨拶をされて、佐渡さんが登場。

ほんとに、素晴らしい第九でした。
数少ないリハーサルでの本番、そしてデュッセルドルフとケルンの合同オケという、いつもとは違う環境、そういった意味では、もちろんもっといい演奏がのぞめた、とも言えるかもしれませんが、私は佐渡さんを始め、オケのメンバー、歌手の方、合唱の方々を見て、私は音楽家としての生き様を見た気がしました。

もう、三楽章が始まってメロディーが流れた途端、涙が止まらず。
客席ではもちろん、後ろでスタンバイしていた合唱団の方々もこぼれた涙をふきながら待たれていた方もいらっしゃいました。

4楽章では、もう凄まじいパワーが会場中に溢れ、あの「alle Menschen werden Brüder」の歌で、今この場と日本はつながっていると確信しました。ああ、本当にものすごいコンサートでした。

演奏後、大喝采とブラボーの勢いだったのですが、そのまま全員で黙祷。
その後は、佐渡さんが引き上げて、オケが引き上げる時まで、皆総立ちで拍手がやみませんでした。


この場に居合わせることができたことへの感謝、
そして改めて音楽の底知れぬパワーを感じ、
音楽家である自分も、心から励まされ、勇気をもらいました。


やっぱり、音楽ってすごいよ。



〈今日のプログラムには、デュッセルドルフ交響楽団と、佐渡裕氏の言葉が、ドイツ語と日本語で綴られていました。ここに引用します。怒られちゃうかしら。怒られたら消去するかもしれません・・。)

日本で地面が揺れた時、デュッセルドルフ交響楽団は大編成で、グスタフ・マーラーの「嘆きの歌」を市立合唱団とともに演奏していました。そして、すぐオーケストラの中で連帯コンサートをしたいというアイディアが生まれました。
 デュッセルドルフほど日本と密接につながっているドイツの街はありません。デュッセルドルフ住民には日本人の友人、仕事取引先、同僚がいたり、あるいは家族すら形成していますが、デュッセルドルフ交響楽団の中にも、もちろん日本人音楽家がいます。これら全ての方々に私たちはトンハーレのコンサートで出会いの場を提供したいと思います。この数えきれない被災者の方々に私たちの言葉、つまり音楽で慰めと連帯の挨拶を送りたく存じますが、このためにベートーヴェンの交響曲第9番ほど適切な作品はありません。「あらゆる人間はみな兄弟(alle menschen werden Brüder)」です。
 今夜の演奏者は全員が即座に無報酬でこのコンサートを実現することにしました。演奏者の皆様に心より感謝いたします。さらに、WDRケルン放送交響楽団の皆様には特別に感謝いたします。ケルン放送交響楽団とWDRラジオ合唱団の御参加がありませんでしたら、私たちのアイディアは実現できなかったことでしょう。何故ならデュッセルドルフ交響楽団には、今夜同時にオペラハウスでの演奏義務もあるからです。また、トンハーレ・チームの支援に感謝します。
 このコンサートが事実私たちの日本人の友人たちの出会いの場になりますよう、念願いたします。

デュッセルドルフ交響楽団


3月11日の午後2時46分、日本は未曾有の大地震に襲われました。多くの命が失われ、多くの方々が未だに想像を絶する困難の中にいます。その地震発生からわずか数日後に、私はこのチャリティーコンサートへの出演要請をいただきました。日本から遠く離れたここドイツでも、被災された方々のために何かできることはないものかと、デュッセルドルフ交響楽団、WDRケルン放送交響楽団という、ドイツを代表する二つの素晴らしいオーケストラが、このコンサートを提案して下さったのです。
 本日は、ベートーヴェンの交響曲第九番を演奏します。この交響曲では、「alle Menschen werden Brüder 全ての人が兄弟になる」と謳われます。そしてそれは「Deine Zauber あなたの不思議な力」によって、と始まります。地震からおよそ二週間が経った今尚、一人でも多くの方の命を救い、被災された方々の困難な日々に手を差し伸べようと、救援隊や医師など、多くの方々が懸命の努力を続けられています。
 そして今こうして、150年もの長きにわたり、ドイツと日本が大事にしてきた友情によって、このデュッセルドルフからも、救いの手が差し伸べられました。
 私はこの交響曲を演奏することで、日本の被災地を取り巻く困難を少しでも多くの方と分かち合い、ここデュッセルドルフから多くの勇気や希望、力がその困難の元へ届くことを心から願います。そしてどうか、この演奏会を開催するにあたって生まれた「Deine Zauber」が、今後益々世界中に広がり、「alle Menschen werden Brüder」へつながっていくことを願ってやみません。
 被災地の一日も早い復興をお祈りすると同時に、このチャリティー演奏会に御賛同下さった皆様に、心から感謝いたします。

指揮者 佐渡裕

コメント(13) 

コメント 13

コメントの受付は締め切りました
JC

なんでかな。読んでいるだけで、こっちまで、泣けてきた。
会場での気持ちは、十分、伝わりますよ。

29日の火曜の夜に、もう一つ、大きなチャリティも有るみたいですね。
日本だと、朝の3時とか4時とかので生では無理ですけれども。
ドイツの国内だと、TVで中継されるのかな?

バレンボイム・シュターツカペレ、ラトル・ベルリンのチャリティ・コンサート

http://www.hmv.co.jp/news/article/1103250087/?utm_medium=rss&utm_source=raa000000c0

http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/2896?a=hmv&c=true
by JC (2011-03-27 11:51) 

JC

紹介した、バレンボイムとラトルのメッセージ(Youtubeもある)ですが
http://www.youtube.com/watch?v=KITRiuPf_jQ

日本語に、訳した方がいられるので、参考までに
「チーム・ラトル+バレンボイム」のチャリテイコンサート
http://blog.livedoor.jp/esatie/archives/51659396.html
by JC (2011-03-27 12:14) 

しゅりまま

本当に素晴らしい!
音楽の力に感動するね。

alle Menschen werden Brüder

ブログ読んで、思わず口ずさむ・・・
by しゅりまま (2011-03-27 23:55) 

Mari Ohno

現在、千葉県在住ですが、以前にデュッセルドルフに住んでいました。このコンサートのことを知って、様子を知りたいと思っていました。
感動が伝わってきました。
お知らせくださってありがとうございます。
by Mari Ohno (2011-03-28 09:01) 

穴猿

できることならその場に居合わせたかったなぁ。

Tonhalleのサイトにもコンサートの動画があるよ。
http://www.tonhalle.de/programm/TV

演奏が終わった瞬間の静けさと黙祷、そしてあたたかい拍手…。

涙と鳥肌が襲ってきた・・・。
by 穴猿 (2011-03-28 13:38) 

ayuko

アムステルダム在住です。
コンサートのことを知ったときにはすでにチケットは完売。
車で2時間なのに聴きに行けず残念でしたが、この記事を載せて下さったおかげで、読んで胸がいっぱいになりました。
ありがとうございました。
by ayuko (2011-03-28 21:32) 

まり

私は元気です。
夏に珠里さんの演奏を聴けるとのこと、とっても楽しみです♪
音楽で人に色々なものを与えられる才能!素晴らしいですね(*^_^*)
夏、素敵な演奏を聴けるのを励みに頑張ります!頑張ってくださいね☆
応援しています(*^_^*)
by まり (2011-03-29 11:08) 

shuri

JCさん

あのコンサート以来、何だかブログを書く気力がなくなって、、というか魂が抜き取られた様に日々過ごしていました。

ヨーロッパ大陸から見ると、ほーんと遠い端の小さい島国、「日本」のために、どれほどの音楽家が立ち上がってるのでしょう。それを想うだけで、胸が熱くなります。日本では、コンサートや、催し物が中止になったりで、問題になっているようですが・・。

今回の地震で、日本という国がこちらではどのように映るようになったのか、良い意味でも悪い意味でも、海外にいるとそれが顕著に見え、興味深いです。

海外に存在する意味。今回の震災がそれを考えるきっかけになりました。
by shuri (2011-04-06 13:27) 

shuri

しゅりまま

実はドイツで第九を聴くのは初めてだったんだと、気がつきました。
日本よりは弾かれる機会はないみたい。
でも、やはりベートーヴェン後期の凄まじい精神力、圧倒でした。
そして、佐渡さんが本当に素晴らしかった。
by shuri (2011-04-06 13:33) 

shuri

Mari Ohno様

コメントありがとうございます。
日本でも、このコンサートに興味を持って下さる方がいらっしゃったなんて驚きました。
デュッセルドルフはご存知の通り、ほぼ日本、とも言える街ですから、やはりこのコンサートは特別でした。きっと聴きにこられていた多くの日本の方はそう思って第九を聴いていたのではないでしょうか。

デュッセルドルフ、本当に素晴らしい。
by shuri (2011-04-06 13:38) 

shuri

穴猿

貴重な動画を教えてくれてどうもありがとう。
WDRだけでは中々伝えられなかったものが、さすがTonhalleは本番を映していたんだね。

あの演奏後の黙祷一分間、ものすごい時間だったよ。何だか今まで経験したことなかった。
今でも思い出す度に涙が出てくるよ。
いつまでも拍手が止まらなくてねえ。
団員が舞台で握手して退散しようとしているのに、まだ止められなかった。

あのデュッセルとケルンが合同で演奏しているだけでも、私はものすごく感動したよ。
こんなことは今までで初めてだったらしい。
by shuri (2011-04-06 13:48) 

shuri

ayuko様

はじめまして。コメントありがとうございます。
アムステルダムにも情報が行っていたんですね。
今回のチケットは、デュッセル市に住む方も入手が難しかったようです。

このプログラムの記載、とりあえずまだ怒られていないので、そのまま載せておこうと思います。
これを読むたびに、パワーが蘇ってくるようで・・。
いつまでもこの気持ちを忘れたくないなと思いました。
by shuri (2011-04-06 13:55) 

shuri

まりさん

お元気とのこと!!なによりです!!
夏に向けて、色々なことが一斉に動きだしました。
今回の夏の日本行きは、気持ちの面でも特別なものになりそうです。

またお会いできるのを心から楽しみにしています。
どうかそれまでお元気で!
by shuri (2011-04-06 14:00) 

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